年度の採用が始まる時期。業種・職種の幅が拡大へ
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完成車メーカーで、電気/機械ともに求人職種が拡大
全般的に、新年度の人員計画にもとづく採用活動が、5月から6月にかけて本格化するでしょう。大幅に求人数が伸びるとは期待できませんが、景況には明るい兆しも見え始めており、積極採用を行う企業も出てくると思われます。
最近は、完成車メーカーの採用意欲が上昇。ここしばらくピンポイントの即戦力採用のみ行ってきた企業も、各種領域の開発/生産技術/設備など、幅広いポジションの採用に乗り出しています。
EVの開発求人では、企業によっては求める要件を緩和する動きが見られます。また、「EVの充電スタンド」など、これまでにない領域の求人も生まれており、強電系エンジニアの方の選択肢が拡大。機械エンジニアも、電気系統周辺の設計経験を持つ方のニーズが高まっています。
自動車部品サプライヤーも引き続き採用意欲が高く、新規で入ってきている求人は、1次サプライヤーの設計・開発部門のものが目立ちます。自動車部品メーカーでは、海外需要に対応する一方、自動車で培った技術を自動車以外の製品に生かそうとする動きが活発で、それに伴う求人も動いています。
また、総合電機や重工メーカーの自動車部門でも、機械エンジニアのニーズがあります。 -
建設機械、農業機械分野の採用が活発化
海外需要が伸びている建設機械、農業機械分野では、設計・開発・生産技術などの求人が活発化しています。建設機械については、海外だけでなく国内の震災復興に向けた需要もあり、各社、体制を強化しています。
建機・農機を手がけた経験がなくても、「動く」機械の経験があれば、領域をまたいで転職できる可能性があります。
また、これまでの経験内容によっては、書類選考が省略され、すぐに面接に進める場合もありますので、このチャンスを逃さず行動を起こしてみてください。 -
技術者派遣の求人がさらに活発。より上流工程から携われるように
市場競争が激しくなる中、メーカーは開発スピードを加速させるため、技術者派遣を積極的に利用しています。
そこで、特定労働者派遣企業の採用意欲が非常に高まっています。
機械系/電気系/制御系、いずれもニーズがあり、新製品の開発に携わるチャンスがあります。分野も多様であるため、「この製品分野で設計がしたい」といった希望が叶いやすい環境です。
役割についても、以前は開発の「補助」的立場であったのが、現在は上流工程から任されるケースが多く見られます。トレンド製品に携わり、関連スキルを身につけられるため、将来につながるキャリアを積めるというメリットもあります。
また、電気/機械ともに、設計未経験者にも門戸を開放。例えば、機械であれば「機械工学のバックグラウンドがあれば可」「3D-CADの経験がなくても可」という求人も出てきています。
「派遣」という言葉に不安を抱く方もいらっしゃいますが、特定労働者派遣の場合、「登録」ではなく派遣元企業の正社員として「雇用」されます。「リーマンショック後も雇用が維持され、待機期間中も給与が支払われた」「研修制度が充実しており、スキルアップを図れる」など、メリットを理解して転職される方も増えています。選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。セミナーも開催されているので、ファーストアプローチがしやすいでしょう。 -
不況に強い分野・ニッチ分野の優良企業でも機械エンジニアのニーズ大
機械エンジニアの求人は自動車関連が中心ですが、それ以外の分野でも、特定領域で優位性を持つ中小メーカーの採用が堅調です。
景況が不安定な現在、人材採用を行えるのは、その分野で優位に立っている「強い」企業であるといえます。中には、高い世界シェアを獲得している企業もあります。スリムで機動力が高い組織体制が強みであり、業務の一部にとどまらず、幅広い経験が積めるでしょう。
業種の一例を挙げると、太陽光発電やモーター関連で強い技術を持つ企業が採用を行っています。
また、半導体・検査装置、工作機械などのメーカーでは、フィールドエンジニア、設計・開発求人の採用が継続。医療分野では、外資系企業がフィールドエンジニア、アプリケーションエンジニアを求めています。安定した業界だけに人気が集まり、競争率は高くなっていますが、異業界から転職を果たしている方もいらっしゃいます。
全般的に、設計、金型技術、生産技術、設備管理など求人職種は幅広く、いずれも事業戦略上、求人を非公開にしている企業がほとんどです。 -
重工系の求人が堅調。発電プラント関連のニーズが高まる
重工系メーカーの求人が堅調。採用意欲が高く、内定数が伸びています。
久しぶりに採用が復活した風力発電、ガスタービン発電など、新たなエネルギー開発を推進する社会の風潮が求人に表れてきています。
発電プラントのほか、航空機、船舶、鉄道、油圧機器、圧縮機など、領域は多様。職種も、設計、生産技術をはじめ、研究・開発の求人もあり、ハードルは高いものの、幅広い人にチャンスがあります。 -
機械/電気エンジニアともに、東海・関西のメーカーに注目を。求人倍率は首都圏の倍
機械系エンジニアの求人倍率を見ると、東海・関西圏は関東圏の2~3倍となっています。転職成功率を高めるなら、ぜひ東海・関西の案件も視野に入れてください。
関東の求人では、応募条件に記されているよりハイレベルなスキルを持つ方も応募しているケースが多く、競争を勝ち抜くのはかなり厳しい環境です。一方、東海・関西へ選択肢を広げた方は、社格・給与アップや、やりがいのある仕事を手に入れることに成功しているケースが多く見られます。
なお、関西エリアでは自動車部品、各種装置、電子部品メーカーおよび総合電機メーカーの装置・部品部門の採用が活発。東海エリアの自動車部品メーカーでは、電池やモーター関連、生産技術、回路設計、ECUのソフトウェアなど、幅広い職種のニーズがあります。特に生産技術職を求める声が高まっており、国内勤務の求人も。自動車関連の経験がなくても転職が可能です。 -
電気エンジニアは、求人企業の業種が多様に
電気エンジニアは、今年に入って求人件数がやや増加し、横ばい~微増で安定しています。
少し前までは自動車関連の求人が中心でしたが、求人企業の業種の幅が広がってきました。景況が悪化して以降、下火になっていた電子部品メーカーの求人も、一部動き出しています。
一方、以前から続いている求人の中には、選考ハードルが下がっているものもあり、年齢相応の職種経験がある方は、製品分野が異なる求人へのチャレンジが成功しやすい環境。実際に、格上企業への転職を実現するケースも見られます。
特に、外資系のアプリケーションエンジニアは、関東圏も含め求人多数。開発経験があれば、キャリアチェンジが可能です。英語力が求められますが、「メール、レポートの読み書きができるレベルでOK」という求人も。
ほか、即戦力を求め、1~2名枠の求人が絶えず動いていますので、要件が合致すればスムーズに決まるでしょう。半導体分野では、全体の求人数は減っているものの、ピンポイントの経験を求める採用は続いています。 -
設備関連の求人が増加。設計~保守まで幅広い職種のニーズあり
企業の設備投資が活発化しており、設備関連の求人が増加。開発・設計から保守・メンテナンスまで幅広いポジションのニーズが発生しています。
化学・鉄鋼・半導体製造装置などのメーカーでは自社工場の設備の保守担当者を募集。中小の装置メーカーや空調機器メーカーなどでは、納入先の保守・メンテナンスを行うフィールドエンジニアを求めています。マンション内の変電設備の設計・保守の求人もあります。
ほか、通信基地局の設備増強に伴うサービスエンジニア採用、通信機器メーカーのフィールドエンジニア採用も動いています。FA/プラント分野でも、開発、サービスエンジニア、技術営業、保守、生産技術などのニーズがあります。
電気主任技術者(2種・3種)、電気工事士の資格を持つ方は選択肢が豊富。エネルギー管理士、計装士などの資格があれば、さらに上流を目指せます。
また、これまであまり見られなかった、配電盤や分電盤などの設計エンジニア、PLCエンジニアの求人も出てきました。 -
回路設計エンジニアのニーズは根強く。製品分野は多様
分野を問わず、回路設計エンジニアのニーズは根強くあります。経験3年~7年程度のエンジニアの皆さんにとってはチャンスがありますので、情報収集をしてみてください。
現在、開発に携わっていなくても、電気/電気機械工学の学部を卒業しており、社会人経験3~5年程度であれば、これから開発職に就ける可能性があります。
「民生品を手がけたい」と希望し、通信機器からオフィス用品分野に転職した方、「派遣からメーカーへ移りたい」と希望し、自動車のECU開発から医療機器分野に転職した方などの事例があり、異分野への転身も叶えられる環境です。
特に、派遣からメーカーへの転職を目指す方は、早い段階でキャリアチェンジに踏み切ることをおすすめします。 -
組込エンジニアの採用は堅調。今後は求人減少か
組込/制御エンジニアの求人は昨年10月頃からやや増加し、現在は高止まりの状態です。今後の動きは不透明で、求人が減っていく可能性があるため、転職を検討している方は早めの活動をおすすめします。
自動車関連の案件が増えているのを背景に、そのニーズをつかんでいる特定労働者派遣企業が採用に意欲的。また、ソフトハウスも積極的で、選考基準のハードルが下がっています。年齢相応の経験を持つ方であれば、半年ほど前と比べてキャリアアップ転職を実現できる可能性が高まっています。
東海・関西圏ではメーカーやメーカー子会社、ソフトハウスなどが、関東圏では特定労働者派遣企業およびソフトハウスが採用を行っています。メーカーへの転職を希望する方は、東海・関西に目を向けてみてください。
一方、特定労働者派遣企業のメリットは、教育がしっかりしており、案件が豊富なので、スキルを生かせる&磨ける環境がある点です。
メーカー系では、業種・開発環境・製品が一致または類似している経験者を求めていますが、特定派遣企業では条件が緩和されています。最近では、ソフトハウス出身の30代後半の方が特定派遣企業に採用されるといったケースも見られます。 -
キャリアアドバイザー畑中のココだけの話
4月は、人事が新入社員の受け入れや新卒採用活動に追われ、中途採用の動きが鈍りましたが、それも一段落。これから新年度の中途採用計画にもとづく募集を開始する企業もありますので、見逃さないよう情報収集してください。複数名の採用においては、早い段階で採用された人が基準となるケースも多く、「1人目は20代だったので、2人目は30代」といったように、後になるほど条件が絞られてきます。選考の目が厳しくなり、「最低限の人数は確保できたので、あとは無理に採らなくても」と、門戸を閉じるケースもあります。ハードルが上がる前に、早く活動開始することをおすすめします。
また、2011年度の採用枠を充足できていない企業では、年度をまたぎ、現在も募集を継続。なるべく早く採用計画を達成させたい意向が強く、上半期中に採用終了となる可能性があります。やはり、早く決断・行動するのが得策です。
業種問わず、メーカーでは製造拠点も市場も新興国へのシフトが進んでいます。採用においても、海外転勤に対応できる人が求められています。いずれの職種・ポジションでも、転勤に対して消極的だと選考を突破しづらい状況。柔軟に対応する姿勢を持った方がチャンスをつかみやすいといえるでしょう。
なお、応募の際に職務経歴書を「1枚にまとめなければならない」と思っている方も多いのですが、即戦力が求められている今、2~3枚のボリュームになったとしても、経験内容は細かく記したいものです。経歴の整理術や効果的なアピール方法についても、私たちキャリアアドバイザーがアドバイスいたします。





